不毛

見返りを求めないのが本当の愛だとか巷では言うけどそんなもんただの綺麗事だと思う

求めるに決まってんじゃん好きなんだから
自分が好きになった分相手にも自分のこと想ってほしいって思うに決まってんじゃん

思うのは自由、でもその想いが叶わない覚悟も必要
自分と相手との間には明確な線が引いてあって

その線があるおかげで相手と自分の関係は成り立ってる
そんな線無くしてしまいたいと何回思った事だろう
線引きや距離感がないと私達の関係なんて成立しないと頭で理解する事と、心で想う感情が全く噛み合ってなくて

時間が経つにつれてどんどん辛くなる
好きになればなるほど辛さが増す

初めはただ楽しくて好きで追っていただけなのにどうしていつもこうなるんだろう
どうしていつも私は私の好きという感情を自分で潰すことになるんだろう
ただ好きなだけなのに本当にうまくいかない
上手くいかなくて疲れて流れた先で希望を見つけてもまた同じ事の繰り返し

想いが叶わない覚悟はできていても相手が特定の人のモノになる覚悟はいつまで経ってもできないまま

綻びを見つけたらあとは惨たらしい答え合わせが続くだけ
その答えは正解すればするほどあなたが誰かのものであるということの証明になる
そんな過程を何回繰り返したんだろう
相手を変えては時間が経つとまた同じ問題を提示されて
叶わない覚悟はできてるからせめてそんな残酷な問題にたどり着くような綻びは出さないでほしい
でもそんな願い事する権利自分にはないこともわかってる
わかってはいるけど理解することと受け入れて納得する事は別物で
あなたを追い続ける限り私はその苦痛に苛まれ続ける
そのうちまた綻びを見つけてやりたくもない答え合わせをして

あなたを追う事に疲れてまた別の場所に流れることになるんだろうな　

何のためにこんなこと繰り返すのかって虚しさに呑まれそうになるけど

目的よりも感情が先行するから厄介なサイクルになってる
理性でなんとかできるものではないから
心で動くものだから

だから今日も私は泣きながらあなたを想って追い続けてる